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従業員エンゲージメントが高まる!? 中小企業が福利厚生を検討する際のポイント

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賃金などの基本的な労働条件とは別に、会社が従業員のために用意している福利厚生制度。近年では、大手転職サイトが発表した「企業選びでもっとも注目するポイント」でも福利厚生が首位になるほど、新卒で就活する学生や中途採用者は賃金だけでなく、福利厚生の充実度に注目するようになっています。
人手不足の深刻化に加え、従業員への投資を「見える化」するような流れが続いていく中で、中小企業においても福利厚生制度はこれまで以上に重要な施策の一つになっています。一人でも多くの優秀な人材を確保し、企業へのエンゲージメントを高めていくために、中小企業が福利厚生制度(法定外福利厚生)を検討する際のポイントについて解説します。

1.中小企業におすすめの福利厚生
2.福利厚生を導入する際の5つのポイント
3.まとめ

■中小企業におすすめの福利厚生

中小企業においては、大企業ほど潤沢に福利厚生に資金をつぎ込めないかもしれませんが、工夫次第で魅力的な福利厚生を用意することができます。中小企業におすすめの福利厚生事例をご紹介します。

・年1日程度のユニークな有給休暇(失恋休暇、推しロス休暇など)

・仮眠タイム(20分程度)

・人間ドックの費用補助(入社3年以上を対象など)

・オンラインでのランチ会の飲食代補助

・ベビーシッター利用補助  など

 

■福利厚生を導入する際の5つのポイント

(1)会社のメッセージを伝える

数ある福利厚生制度からなぜその制度を選んだのか、会社は従業員をどう思っているのか、従業員にどうあってほしいのか、どのような成果に結びつけてほしいのか、制度を導入する際にはそれらを明確にしましょう。
また、会社のメッセージが伝わるようなインパクトのあるネーミングにすると社内外へのアピールにもなり、会社のブランディングにつなげることも期待できます。

(2)従業員のニーズ

従業員がどのような福利厚生を期待しているのか、どのような制度が従業員に喜ばれるのかアンケートを取るなどして把握しましょう。もちろんすべての従業員の期待に応えるような制度は作れませんが、小規模だからこそ従業員の細かなニーズに対応できるとも言えます。従業員にフィットした制度であれば、エンゲージメントの向上を企業の業績アップにつなげることも期待できます。

(3)対象従業員

同一労働同一賃金の対象には賃金だけでなく、福利厚生制度も含まれています。対象従業員をどうするのかという点については同一労働同一賃金を考慮して検討する必要があります。また、メンタルヘルス相談を女性限定にするなど、性別を限定した制度の導入も避けましょう。最近ではLGBTの従業員に配慮して制度設計をするケースも増えてきています。

(4)運用管理

事務手続きやその他の管理面で大きな手間やコストをかけずに運用していけるかどうかをよく検討し、無理のない制度設計をしましょう。
例えば、コーヒーサーバーを導入する場合、サーバーの手入れはどうするのか等、設置して終わりではなく、新たに検討する事項が出てきます。せっかく制度を導入しても従業員の仕事や手間が増えると不満に繋がることもあります。メンテナンスサービスを利用するなどコストは多少かかっても管理を外部委託するのもいいでしょう。

(5)定期的な見直し

利用率はどのくらいか、改善点はないか、定期的に見直しをしましょう。利用率が低い場合、なぜ利用されていないのかなど原因を探り改善しましょう。時代やライフスタイルの変化により従業員が求める福利厚生も変化します。定期的に制度を見直しし、利用率の高いものに充実させていけば、さらに従業員満足度も高まるでしょう。

■まとめ

福利厚生制度の導入に際しては、法定以上に育児介護休業の充実を図る場合等、会社の規模や条件にもよりますが、助成金を利用できるケースもあります。また、一度導入した福利厚生制度を業績悪化等で見直しする場合には、従業員の同意を得るなど、不利益変更とならないような手続きも必要です。
自社に合った方法で、より良い福利厚生制度への見直しをお考えの企業様は、ぜひ一度当社へご相談ください。

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