中国の外国人人材に対するランク付け制度の開始について

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明けましておめでとうございます。
ブログ3回目のMUTOです。

本格的に寒くなってきておりますので、皆様風邪など召されぬようおご自愛下さい。

さて、最近話題となっております今年の4月1日より中国政府により
外国人人材が、120点満点の加点式で、ランク付けされる制度が全国一斉(中国国内)に始まります。

こちらの制度では、
外国人人材を、85点以上のA人材(高スキル人材)、60点以上のB人材(専門人材)、60点にも満たないC人材(一般人材)の3つにランク分けし、
A人材は積極的に、居住を奨励され、
B人材は、居住コントロールの対象となりうる、
C人材は厳格に居住制限をされるようです。

点数の加算方法ですが、学歴、就業経験、中国国内の収入、語学力等、外国人人材がもつ各項目のレベルに応じてそれぞれ付与される点数が決められており、単純に足し上げるというものです。
大体の日本人は、Bランクに該当するようです。

日本のメディアでは、加点対象となる卒業大学や、雇用先企業のレベルが高すぎるため、
話題になっていますが、(早慶では0点など)

細かく拝見すると、就労年数や、中国語力も評価の対象となっております。
加点対象となっているHSK5級は、漢字を使用する日本人にとっては取得しやすいですし、
目安として、45歳までの四大卒で就業経験が2年以上あり、HSK5級を取得していればほぼB人材となるイメージです。
個人的にはうまく作られているなと思いました。

現在、試験的に北京等の都市部で実施されているようですが、
4月1日の全国実施にむけて、内容に修正があるかもしれません。
それ以降も、段階的に条件が厳しくなるか、緩和されるかは未定ですが、
企業様としては、現状で、居住制限がかかる可能性のあるギリギリBランクの人材を中国に派遣するより、出来るだけ点数の高い人材を派遣し、安全策をとる…という流れにはなるのではないのでしょうか。
中国支社で現地採用の日本人社員を採用する場合も同様かと思います。

今後、中国への進出をお考えの事業主様(特に、北京・上海等の大都市)は、ご留意いただければと思っております。

MUTO