「勤めている会社が倒産しても賃金・退職金はもらえるの?」

本日以降は人事労務等のマニアなネタを書いていけたらと考えています。

最近の経済状況が悪く、昨年度の倒産件数は1万2681件となり、

前年の1万959件を15.7%(1722件)上回りました。

さて、初回のネタは

「勤めている会社が倒産しても賃金・退職金はもらえるの?」

→もらえます。

賃金はもちろん、退職金もあらかじめ退職金規程等がある場合にはもらえる可能性が高いです。

賃金等の債権は、法律に定められた債権の優先順位や手続に従って行われます。

賃金債権は結構優先順位が高いです。(倒産会社から優先的に支払われる可能性が高い)

ただ、それでも賃金を支払われない場合がこちら↓

 『未払賃金立替払制度』です。

これは、独立行政法人労働者が、

賃金・退職金の80%(上限あり)を  

労働者に支払ってくれます。 

ただし、会社が1年以上存続しており、労災保険の適用事業でなければならなく、

申請をする期間が破産手続開始等から約2年間以内に退職した人です。 

その他、いろいろな制約(支給条件等)がありますが、ざっくり言うと上記のとおりです。

<支給の例>
29歳の人が勤めている会社が倒産。

倒産し会社には全くお金が残っていない。

未払い賃金が110万円(3か月分)があるので申請。

→立替払い金の88万円がもらえました。

という感じです。

手続自体は多少大変ですが、チャレンジるのものいいですね。